JSHRMには現在8つの自主研究会があります。
『Insights』では、今号からリレー連載ということで8つの自主研究会におじゃまし、活動目的や内容、雰囲気などを取材させていただきます。初回訪問は「れこると♪」です。

 研究会代表は日本農薬株式会社人事部の中山さんです。人事経験の浅い女性メンバー3人衆が発起人となり、2016年11月から自主研究会として活動を始めています。

スイーツ持参で会はスタート(2月開催時)。前列は発起人三人衆(左から大森・中山・皆川さん)

 研究会名の「れこると♪~ケースシェアリング&判断軸つくり~」は、「当研究会での活動が、自分の人生の≪実り(La Recolte)≫ につながるように」という意味が込められているとのことです。

まずはスイーツ試食から

 さて、取材同席の1月13日の研究会では、『男女の立場から見る働き方改革』がテーマでした。三々五々10名弱のメンバーが集まり、熱い意見交換がなされました。

 企業社会もダイバーシティが進み、性別、国籍、思想・信条などに関係なく、多様な価値観を持ったメンバーが個性を発揮することが望ましいと言われています。でも、実態はどうでしょうか?ホントに性別など関係ないのでしょうか?…ふと立ち止まってマジメに考えるとまだまだ乗り越えなければならない高い(?)壁がたくさんあるのかもしれません。昇進、マネジメント職、専門職、キャリア、WLBなどなど多様な観点から意見交換がなされました。


 私(取材者)自身感じたのは昇格・昇進(出世)に対する男女の意識の違いです。

2月開催:白板板書で意見交換へ

 女性が、「昇進や出世に興味がないわけでもないが、どちらかというと視野が広がる仕事がしたいし、そこにやりがいを感じる」、「マネジメントをやりたい気持ちはあるけどプレッシャーも感じる」、「成長はしいたいけど、人事異動でいろいろな部署を経験することには複雑な心境」、「ポストではなく、仕事の幅で給料を上げて欲しい」などの意見に対し、男性は、「前に進むしかない!」、「職域を拡大し、できることを増やさないと会社で生き残れない」、「自分のやりたいことを組織で実現するにはポジションパワーが必要」などの意見がでました。


1月開催から

 意識の違いなので当然個人差も大きいとは思いますが、やはり性別による意識の違いは今も昔も不変なのかもしれないと感じました。ダイバーシティが進まない原因を考える際に、そもそも『違う(異なる)』という点について、多様性という言葉で曖昧に包含するのではなく、違いを違いとして際立たせることで新たな枠組みを構築していこうとすることも必要なのかもしれません。


取材:『Insights』編集部会長 岡田英之 (JSHRM 執行役員)

※「れこると♪」に興味・関心をお持ちの方はJSHRM事務局までご連絡お願いいたします。

●○「れこると♪ 研究会」 ひと言、二言、…○●

==代表は語りき==

●JSHRM入会の動機
基礎講座を受講したことがきっかけで、2015年のコンファレンスに参加しました。そこで各研究会の取り組みを知り、更に自分自身、人事としての視野や人脈を広げたいという想いからWWN研究会に入会したのがきっかけです。

○研究会発足の想い・活動目的
人事経験が浅いメンバーだからこそ、実務レベルで話あえる場所が欲しい。各社のプロファイルを元に相談・意見交換する場を定期的に作りたい。そして、やるからには自身の糧になる時間を過ごす場所を作りたいという想いから、「れこると♪研究会」を立ち上げました。
研究会の活動目的は、二つあります。1つ目は、人事担当者としての「判断軸」を作ることです。働き方改革を中長期テーマとして、各回キーワードを変えて意見交換を行っています。2つ目は、経験を補うための「ケースシェア」です。タイムリーなキーワードを元に、より実践的な目で参加メンバーと意見交換をしています。

●参加メンバー構成の特徴や研究会の雰囲気
企業人事からコンサルティング会社の社労士、弁護士事務所で働く方、弁護士さんなど様々な背景を持つメンバーで構成されています。会は、メンバー全員参加型になっており、お菓子など持ち寄ったりアイスブレイクを入れたりとメンバーが話しやすい雰囲気作りを心がけています。
また、毎回議論で出た「気になるワード」をもとに次回のテーマをみんなで決定しているところも研究会の特徴です。

*活動実績(主たるテーマ)
11月 「労働時間から見る」働き方改革
12月 「従業員満足度から見る」働き方改革
1月 「男女の立場から見る」働き方改革
2月 ケースシ ェアVol.1「無期雇用で社会はどうなる?」
3月 「生産性から見る」働き方改革

○今後の取り組み
まずは研究会を軌道に乗せることです。そして、活動の目的でもありますように参加メンバーが何かしらの気づき、考えなど(判断軸)を持って帰ってもらうことを目標としています。まだまだ立ち上げたばかりの研究会ですので、みなさんと一緒に作り盛り上げていきたいと思っています。是非、人事関連業務に携わっているみなさんからの参加をお待ちしております。見学も歓迎ですし、お菓子を食べに遊びに来くるのも大歓迎です。

==参加メンバーからの一言==

【企業人事N・Tさん】食べてよし、聞いてよし、語ってよし。人事担当者として学びと成長の場がここにはあります。初めて人事実務に携わる方、人事実務に興味がある方にもおすすめです。

【弁護士事務所K・Kさん】講師はおらず、でも各社の実情を当事者目線で実務的な意見交換をするので、地力がつきます!

【弁護士事務所A・Hさん】私は人事担当者ではありませんが、「働く」ことにつきまとう悩みはどんな人にもあるものだと思います。部活動のような雰囲気の中で、参加者の悩みをシェアし、解決策を探る過程には新しい発見があります。

【社労士Y・Hさん】新鋭もベテランも、女性も男性も明るく元気で楽しいメンバーの集い。前向きに熱心に現場のリアルな事柄を共に考え、共に悩み、共に語り合うという環境は、多くの方が求めている最高の学びの場だと思いました!これからもどんどん参加させていただきます!

【一般財団法人職員I・Tさん】参加者の会社の課題を皆で悩み合い、知恵を絞る場です。自分で考えるだけでは得られなかった「気付き」があるかもしれません。

【企業人事T・Mさん】メンバーの人事としての経験年数は様々ですが、おいしいおやつを食べながら、自由な雰囲気の中で自分なりの意見や経験をシェアすることにより、毎回新たな気づきがあります。

【一般財団法人職員R・Tさん】各人が実務を通じて得た考えの交換を通じて、新しい視点や判断軸を得ることができます。参加するたびに「実り」を得られる場です。

【企業人事T・Nさん】事例をもとに人事としてなすべきこと、あるべき姿を探求できる貴重な機会です。知的好奇心旺盛な仲間たちとの交流は最高に刺激的!

【コンサル会社Y・Tさん】参加者の実体験や日常業務で感じる疑問や困りごと、人事担当者のあるあるから実務で役立つ知識・考え方まで、毎回テーマに沿って楽しく情報交換しています。人事経験の浅い方大歓迎です!