SHRM(全米人材マネジメント協会)からHR視察団が来日
「日米の人事事情・課題紹介から、相互理解を深めた150分」

去る11月16日(木)、SHRM元役員等の有志による「HR視察団」を受け入れました。
視察団の目的は、世界のHR事情についての最新情報を入手すること、訪問国での視察を通じ本業とする人事領域に関し個別研さんを図ることでした。
ここ数年、各国訪問を実施するなか、今年は日本訪問と相成り、政府(官庁)、企業、大学、団体関係者との会議を中心に、移動の合間には観光視察もあるなどハードなスケジュールとなっていました。
SHRMからの訪問者は最終12名となり、当日は短時間でしたがJSHRMが用意したリサーチ結果等を中心に、日米人事の差異等につき相互理解を得ることができました。また、JSHRMは最終訪問先でしたが、JSHRMとの情報共有やディスカッションに対して以下のような謝辞を頂きました。

≪掲載写真から、カメラルポ風に、当日の様子・情況を感じていただければ幸いです≫

写真1:誰ともなく、先ずは名刺交換から。
訪問者の名刺はカラフルでした…。

SHRM会員によるプライベート「HR視察団」来訪当日、会場準備に取り掛かると同時に、8時40分に団体ご一行が到着。訪問団メンバーおよび今回関係者(来日スケジュールの仲介者、視察団国内添乗関係者、JSHRM同席者)が一斉にまじりあっての会場集合(準備もそこそこに)となりました。各人の名刺交換からのスタートとなりましたが、9時過ぎに当初スケジュールの流れにそって情報交換・質疑応答となりました。(写真1)



写真2:会議室テーブルは満席となりました。

SHRM視察団は12名(内、女性9名)。JSHRMからは8名(谷口会長、藤岡・野村常任役員、山﨑・堤・倉重執行役員、事務局より田中・星)、その他関係者(通訳含む)の方々5名と計25名となりました。(写真2・3)



写真3:同席者の関心は…。


スケジュールは下記の通りとなります。

写真4:視察団リーダーのゴーマンさんからご挨拶

1)オリエンテーション(挨拶)
  挨拶は、JSHRM会長谷川さんと、視察団共同代表(元SHRM会長)のゴーマンさんからいただき、引き続きJSHRM概況(設立経緯と活動状況)を会長より説明いただきました。(写真4・5)



写真5:歓迎挨拶と協会ガイダンスは谷川会長ご担当に


写真6:藤岡さんからは、日本の就労年齢の
推移からの課題報告へ

2)JSHRMからの情報提供、課題提示
藤岡常任役員ならびに山﨑執行役員から、日本の人事課題と協会活動の事例を短時間で提示いただきました。(写真6・7)
藤岡さんからは、日本企業の年齢構成の上昇と定年延長時代の課題に関し、これからの在り方について説明があり、意見交換が続きました。


写真7:リサーチ実績の一端を
短時間に山﨑さんが説明、みな共感へ

  山﨑さんからは、リサーチ研究会プロジェクト活動の一環として2015年に報告した
「Innovation×Diversity」Model for HRM から4つの企業タイプの特長について説明があり、加えてAPFHRM(アジアパシフィック連盟)所属機関からの調査結果(調査概要の項目にSHRMメンバーは関心を持たれた様子でした)をもとに、各国の特長傾向等についても説明いただきました。


写真8:質疑応答は皆それぞれに
熱心・関心ある表情となりました

短時間でしたが、発表に関して参加者の皆さんからの質疑やり取り、並びに個別感想も含め、想像以上の盛り上がりの中、残念ながら時間切れとなりました。(写真8・9・10)


写真9:「私からも一つ」。真剣に見解の瞬間です。


写真10:最後は記念撮影。
写真中央の布袋の表示「NANDA」
(視察団ツアー旅行企画会社:今回ツアーメンバーを兼ねる)は「なんだ?」。
(該当当事者は撮影中にて、記念写真にはおらず、でした)


最後に、SHRM参加者の感想(終了後のバス移動で感想コメントを集約いただきました)の一部を紹介します。

●チャイナ・ゴーマンさん:HR視察団共同リーダー
(Universum Global, Universum Americas理事長)
本日のJSHRのエグゼクティブリーダーとの2時間半のミーティングのおかげで、日本が直面する特有の課題、人口の高齢化ついて日本の中小や大手企業のHRのリーダーたちが現在、どのように考え、その課題にどのように取り組んでいるのか、理解を深めることができた。米国との共通点、どのような面で日本が米国を助けることができ、またどのような面で米国が日本を助けることができるのかについても知ることができた。これらのことを知るために私たちは日本にやってきた。非常に濃いディスカッションだった。JSHRMのエグゼクティブや役員の方々には、貴重な時間を割いていただき、とても感謝している。

●ジェリー・クリスピンさん (CareerXroads代表兼創設者)
JSHRMのミーティングの内容は、幅広く、濃くて、素晴らしかった。これほどのデータを見れるとは思っていなかった。データをもとにより理解を深めることができた。それは、(先日の)大学教授陣とのディスカッションや、企業で働いた経験をもつ方々と話をすることによって、日本企業の中でどのようにHRコンピテンシーが表現されているのかさらに深く理解することができた。とても役に立った。

●アンジー・ヴェロスさん (人材コンサルティング会社Vaia Talent創設者)
日本の人事分野のリーダーやその他素晴らしい人々と交流し、日本と米国の違いについて学ぶことができてとても良かった。とくにミーティングで紹介されたデータに感心した。これほど多くの情報に触れることができるとは思っていなかった。また、日本が直面する課題やそれにどのように対処しているのかについても知ることができた。JSHRMの方々と非常に有意義な朝を過ごすことができたことに感謝している。

●ジャニス・ニューマンさん (Newman HR LLCオーナー兼代表)
ミーティングで得られた情報の深さに大変驚いた。また、全員の間でオープンなディスカッションを行うことができて、とても嬉しく思っている。コラボレーションしたい、相手から学びたいという双方の意欲を強く感じることができた。また、日本における物事のしくみや実態について知見を得ることができ、とても感謝している。これが私たちが日本を訪れた根本的な理由である。私たちは日本ではどのようなしくみになっているのかを理解したい。今回、それを理解するのに役立つ非常に優れたフレームワークを得ることができたと思う。

●デビー・マクグラスさん (CEO、HR.com)
JSHRMとのミーティングは、リサーチの点で興味深かった。今週初めに日本の労働市場におけるトレンドについて学んだ様々な内容をreinforceするものだった。よくまとまっていたと思う。JSHRMがいかに日本で人事という職業を発展させようとしているのかを私たちは十分には理解していなかったと思う。

●デイビッド・マイルズ博士 (Miles LeHane Companies, Inc.会長、労働力専門)
本日のミーティングは非常に参考になり、また多くの知見を得ることができた。双方にとって、人事について複数の観点から考察するのに役立つ内容だった。なぜなら、複雑な問題に対する答えは1つだけではないからである。

JSHRM同席者のひとり堤執行役員からの所感(一部)から、参加者共通として報告します。
◆2時間半程度の限られた時間ではあったが、参加者からは「非常に興味深い話が聞けた」「まさにこういう議論がしたかった。来て良かった」といったコメントもいただき、最後に全員で記念写真の撮影をしてお開きとなった。もちろん我々にとっても、改めて外国(米国)からみた日本の労働環境・観光についての意見や疑問を聞く良い機会となった。

文:星 事務局長

◆渋谷三丁目1-1から平河町2丁目へ 編集後記

●「働き方改革」がいろいろなところで取り上げられる中、企業サイドはAIやロボットの導入、在宅勤務制度の設定、非正規社員の正社員化、企業内保育所の設置、人手不足対策としての昇給など、各様の対応を進めています。この先、日本人の働き方はどんな姿になるのがすべてのステークホルダーにとって望ましいのか。その全貌が描けていない中、まだまだパッチを貼るような対応に終始しているように見えます。2018年はまさに人事の変革が大きく進む年になると思います。会員の皆様全員の深い議論と幅広い知恵が求められる年になります。(野)

●あけましておめでとうございます。2018年度はJSHRMがNPO法人へと変革を遂げます。大きく飛躍する年となれますよう、本年も当協会への変わらぬご支援の程よろしくお願い申し上げます。
先日、TVで「ダイバーシティ」の意味がクイズとなっていました。ほとんどの方が不正解で私もJSHRMに配属にならなければ知らなかった言葉で、当時自分の不勉強さに反省したものです。
そこから2年近くなり、人事の世界で当たり前の言葉も一般論からしたらまだまだ未知の言葉なんだと、改めて思いました。こんなまだまだ未知の言葉が散らばる人事の世界で、JSHRMが「人事の人」の為に、「人事になった人」の為に何ができるのか…新JSHRMは世の中にアンテナを立てることが、JSHRMの役目なのだと思います。(田中)

● 今年は、法人格取得へNPO認可から新装JSHRMがスタートすることになります。年度更新時、法人設立への諸手続きに時間を要することとなり、会員の皆様にはご不便をおかけすることも発生しますが、何卒ご支援とご協力をお願い申し上げます。
21世紀、2020年を契機に? 日本社会も世界も今世紀の基軸形成が当面課題かもしれません。人事を取り巻く環境も大胆に変革はできにくい側面はありますが、人間社会にとって何が大切か、あらためて問われる時代となっています。さて、人事の解は? 人事関連従事の方々の発奮に期待します。★



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