JSHRMでは、会員が自発的にテーマを設けて立ち上げ、会員同士の悩みを解決し自己研鑽に励む「自主研究会」活動を行なっています。「自主研究会おじゃマップ」では、各自主研究会の活動内容や様子を紹介します。
今回は「戦略的人材マネジメント研究会」です。

戦略人材マネジメント研究会 石川氏

戦略人材マネジメント研究会 石川氏


 日本の人材育成、人材開発の方向性を考えることを目的として2006年11月に発足された自主研究会です。SHRMコンピタンシーを学びHRプロ認定試験に備える研究会「SHRMコンピテンシー研究会」でもおなじみのJSHRM執行役員 石川洋さんが世話役となり、株式会社スマートビジョン本社で月1回開催されています。

 第54回目開催となった11月18日(土)では、SHRM e-learning libraryの中にある500のセッションの中から選りすぐりの日本でも示唆に富むセッションの紹介報告がなされました。報告者は、世話役の石川さんと、石川さんらと共に6月にアメリカで開催されたSHRMコンファレンス17に参加した松下尚史さんでした。

 まず、石川さんより「グローバル人財マネジメントのゆくえとSHRM e-learning Library視聴報告会」と題して、evidence-based HR、ミレニアル&Z世代の扱い、タレントマネジメントといったグローバルトレンドについて詳細な解説がなされました。特に、2000年以降入社したミレニアル世代と2016年に入社したZ世代が定着率等のKPIに大きく影響していて対処策が必要であること、しかしこれからのIndustry3.0やIoTの技術理解に深い彼彼女たちをいかにHRで活かすかについて議論がされました。また、エビデンスに基づくHRとしてボードメンバー育成について、事実と行動に基づくアセスメントによって必要なコア能力を抽出しタレントマネジメントに活かすことや、Googleの最新事例等が詳細に報告されました。

戦略人材マネジメント研究会 松下氏

戦略人材マネジメント研究会 松下氏


 また、松下さんからはSHRM17冒頭に発せられた”Don’t Just Adapt to Change Lead It.(人事は職場環境に適応するだけでなく変革をリーディングする側に回ろう)”という象徴的なトップメッセージの提示がありました。その上で、我々人事担当者が激変する環境下で俊敏(agile)なタレントをいかに育成しつつ、Z世代にいかにエンゲージメントするかなどの世界共通の世代間問題について、様々な事実・事例を元に報告がされました。特に印象深かったのは、Z世代をマネジメントする立場になるミレニアル世代が、協業スキル不足やセルフコントロールが苦手という特性からマネージャーレベルの役割を担う準備ができていないということでした。会員の皆様同様、執筆者も彼らをマネジメントする側になりますが、私自身が彼らの働きやすさやモチベーションのポイントをしっかりとらえる必要があると再認識しました。

 取材した日は今年一番の寒さおよび雨模様でありましたが、初参加の方も含め7名の方が参加し、非常に熱心な研究会でした。特に、SHRMで報告されるような最新トレンドを知り、それを基にお互いのHR事例を元に議論し合うことで実践的な解決策を見出したい会員にとっては絶好の場であると考えます。特に今後はビッグデータ等のデジタルイノベーションによってHR-Techが世界でより発展していくことが自明であり、研究会も益々盛会となることでしょう。


取材・文:葛西 達哉(Insights編集部員)


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