JSHRM会員の誌面交流の場として、会員の方から寄せられた自己紹介や日ごろ考えていること、問題・課題意識などをご紹介します。

アイフォータレント株式会社 藤井 真理 氏

ゲスト:アイフォータレント株式会社 藤井 真理 氏


 2014年に会社を設立して5年目を迎えました。人材開発・組織開発コンサルティングを提供しています。会社名はi4talentと表記しますがeye for talentを意味しています。すなわち、人材を見極める目、人の成長を支援する目が会社の存在意義です。

 事業の主軸は管理職アセスメントです。コンピテンシーモデルにもとづく深層インタビューとパーソナリティテストとの組み合わせによって管理職候補者の昇進適否を見極め、昇進前後の育成課題に沿ったアクションプラン立案を提示する仕事です。たとえぱグローバル医薬品会社の日本法人における昇進案件を評定したり、グローバル自動車部品製造・輸入販売メーカーの管理職ポストにおける社外・社内の候補者の適否を評定したり、またグローバル医薬品会社における各国各地域の営業所長の成功要因を明らかにしたりしています。

 また、グローバル環境を前提とした、リーダーシップやダイバーシティやクロスカルチュラルコミュニケーションといったテーマでの企業研修、個々人のパーソナリティ診断にもとづくリーダーシップ開発やチームビルディング、タレントマネジメントの支援を提供することもあります。

 起業したのは5年前ですが、eye for talentを自分の強みとしてグローバル企業における人材開発・組織開発でキャリアを築くことを決めていたのは1990年代、アメリカはニューヨーク州ニューヨークのコロンビアビジネススクールにて、私費でMBAの取得に奮闘していた頃でした。専攻したマーケティングと管理会計に自分の適性を見いだせず悶々としていたある日、自分がもっとも得意なのは人の行動観察であり、その観察をベースにしてマーケティング的な考えを人材に対して適用すれば人材の戦略的育成というテーマになると閃きました。「タレントマネジメント」という言葉やノウハウがなかった当時、私はeye for talentを自分のキャリアの軸にしようと思い立ちました。

 しかし、それを仕事にする手立てが見つかりません。90年代前半当時は人材紹介会社があまり機能していませんでしたし、企業がインターネットを通じて公募をすることもありませんでした。私は夏休みを利用して帰国した時に図書館に通い詰め、外資系企業総覧の住所を書き写し、レジュメとカバーレターを直接郵送しました。人材開発の仕事をしたい、未経験ですがやる気はあります、という内容でした。コンタクトした72社のほとんどはなしのつぶてでしたが、うち2社が興味を示してくれて面接してくれ、うち1社が最終的なオファーをくれました。

 そのオファーをくれたのがドイツ系の医薬品会社のひとつであったバイエル薬品です。バイエル薬品で14年間働きながら研修の立案実施からオペレーションの一部を積み重ねながら、コンピテンシーモデルの構築やコンピテンシーにもとづく人材の評価を手がけるようになり、さらにグローバルから下りてきた後継者育成のディスカッションやタレントの棚卸し、育成計画の策定支援やポテンシャル人材の早期育成に仕事が広がり、かつて留学中に自分が目指していたキャリアの軸に近い仕事をしているという手応えを感じました。また、副業を認めてくれる寛大な上司のおかげで、当時まだ開校したばかりのグロービス大阪校で人的資源管理や組織行動学を教えることができ、さまざまな企業や組織から学ぶ意欲を持って集まった社会人学生に12年間教える機会にも恵まれました。

 その後、他の事業会社でも人材開発・組織開発および採用の仕事を経験し、5年前に独立しました。年齢的に企業内の人事として働くには気力体力のピークを超したこと、経済的事情や家族の環境などを加味し、早めに独立に投資することにしました。また、昨年には自宅兼ホームオフィスを新築し、保護猫出身の仔猫2匹の世話をしながら働くという新たなワークライフ環境を整備しました。今後は、猫との共生によって得られる生きがいを糧として、eye for talentを通じてクライアント様の人材育成にさらにお役に立ちたいと意気込んでおります。


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