「流儀を紡ぐ組織―江戸千家」組織にみる際立つ点、強みと弱み

JSHRM Insights 教養講座シリーズ 「伝統文化から学ぶ人材開発」

「流儀を紡ぐ組織―江戸千家」組織にみる際立つ点、強みと弱み

 日本は、何百年と続く伝統が数多く存在する稀有な国です。脈々と続く伝統技術の存在は、それを伝えてきた人々がいたからです。第1回は、小笠原流弓馬術礼法第31世嫡男小笠原清基氏、第2回は、宝生流第20代宗家宝生和英氏を講師にお迎えました。第3回となる今回は、川上不白により大成された江戸千家を取り上げ、講師には、江戸千家家元後嗣川上博之氏をお迎えします。
 紀州新宮藩の武士の家に生まれた川上不白は、表千家の七代如心斎の元に送られ修行を重ねます。その後、江戸に戻った不白は、武家社会とそれに連なる町人社会へ茶道を広め、京都と異なる江戸前の茶風を作っていきます。
 今回、家元後嗣である川上博之氏を迎え、茶道にみる流儀という組織についてお話をしていただきます。茶道は、比較的身近な和文化の習い事ですが、習う側でなく、教える側からみる組織とは、どう映っているのでしょうか。流儀を守る家に生まれた川上氏から、江戸千家について、そして、その組織にみる強みと弱みについて、踏み込んでお話ししていただきます。
 また、働き方改革という言葉を聞くようになって久しいこの頃、江戸時代から続く江戸千家という組織での働き方とは、どう言ったものでしょうか。流儀を守る組織に身をおく川上氏から、「茶道」という伝統を切り口に、その仕事観や哲学にも触れていただきます。参加者の皆様には、伝統から現代に通じる働き方を再考していただければと思います。さらに、お話だけでなく、体験を交えて、皆様には、何かを感じていただこうと企画をしています。

プロフィール
講師:川上 博之(かわかみひろゆき)氏

江戸千家家元後嗣。
早稲田大学卒業後、武者小路千家官休庵(京都)にて修業。
東京に戻ってからは、東京理科大学公開講座をはじめ、全国各地で茶道を伝え広める活動に従事。


開催内容

  • 日 時:2019年2月19日(火)19:00-21:00(受付/開場)18:30~
  • 参加費:会員2,000円、一般3,000円
    ※応募多数の場合は先着順とさせていただきます。
  • 支払い方法:銀行振込/クレジットカード・コンビニ払い
    【キャンセル料】開催7~1営業日前まで50%/当日不参加:全額
  • 申込締切:2019年2月12日(火)
  • 会 場:〒102-8643 東京都千代田区平河町2-13-12 公益財団法人 日本生産性本部内