もう許されない「先送り体質」の昭和型組織
~組織全体で“全力で尻込み”する意思決定体質とは~
『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』伊神満 著作が好評です。一時代を築いた「勝ち組」は、なぜ新世代の競争に出遅れがちなのか?
この「イノベーターのジレンマ」に打ち勝つには、何をすべきなのか?というテーマ設定の一冊です。
組織には多くのジレンマが存在し、意思決定場面ではジレンマとの闘いです。物事を決める際に、熟慮し、吟味し、葛藤すること自体は決して悪いことではありません。問題は、“決めないで先送りする”ことです。先送りすることでジレンマが解消されず、組織に課題が山積してしまいます。
上記著書でも、『全力で尻込み』する組織体質についての記述があります。イノベーションの萌芽があっても、組織特性として、確信犯的に拒絶(尻込み)する体質の組織では、イノベーションは具現化しません。多くの昭和型組織が、この『全力で尻込み』することで問題を先送りし、イノベーションの機会を逃しています。組織、人事、労働分野においても同様のことが言えるのではないでしょうか。
今回の特集では、この「先送り体質」に対し複眼的視点でアプローチしてみようという試みです。目の前に存在する様々な課題(新卒採用と若年早期離職、外国人労働者、政府・行政の意思決定システム)に対し、「先送り体質」という視点で捉え直してみることで、課題解決に向け、これまでとは違う視点を獲得できるかもしれません。
目次
特集1:新卒採用と早期離職問題~人材関連ビジネス起業家の視点から~
ゲスト:株式会社Roots 代表取締役中島悠揮、株式会社カイラボ代表取締役井上洋市朗
特集2:もはや先送りできない日本型組織の行く末とは
ゲスト:株式会社トリリオン・クリエイション代表取締役社長 宇佐美典也
特集3:『コンビニ外国人』にみる外国人労働者の実態と闇
ゲスト:セリザワモータース代表・ライター 芹澤健介
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