前回より連載企画としてスタートしました“ 自主研究会おじゃMAP”。
今回は、「人事制度研究会」におじゃましました。

 毎月1回、10名前後のメンバーが集まり、人事評価制度を中心にHRM全般について実践的かつアカデミックに意見交換しています。
人事制度研究会と聞いて、どんな想像されるでしょうか?

 普段は、参加メンバーどうしで体験談を発表し合います。参加目的を意識しながら発表者は想いを伝え、質疑応答を通して理解したり、価値観の違いを認識したりしています。

 岡田英之さん(JSHRM執行役員・人事制度研究会主宰者)の思いは、企業のHRM施策を振り返り、実践的・学術的観点両面で、様々な角度から“マジメ”に議論し、明日の方向性について考える、です。ですので、自分達の視座を高めるためにゲストをお招きし事例発表も実施して頂きました。

<ゲストの実績>

  • これからの評価制度について
     (株式会社アジア・ひと・しくみ研究所)新井 健一様
  • 採用学の現在とこれから
     (横浜国立大学)服部 泰宏様
  • 意思決定論から考える人事制度評価結果とバイアス
     (首都大学東京)松井 良太様
  • ヤマト運輸の対応に見るビジネスモデル
     (ヤマト運輸株式会社)葛西 達哉様

 当初私の中には、評価以外のことがどう役に立つのか?という疑問がありまでした。「評価」について学びたいのになぜ「採用学」なのかと。
研究会に参加し、学んだこととして、人事制度というのは、「評価制度」を中心に「等級制度」や「賃金制度」と関わりがあり、「等級制度」から「キャリアパス」にも繋がります。評価するためには、いかに「育成」するかの観点があり、「最適配置」や「採用」に繋がっていくということです。

 一部の領域にとらわれず、大きな視野をもって、様々な人物や知恵に触れ、知見を広げて、自分自身の可能性を広げて行くことができる、と捉えるようになりました。
新しいことへの関わりを楽しく感じる、あるいは様々価値観と接する力を鍛えたい方にもとても良い場になるのではないかと思います。

 会社の中だけでは得られない機会を、ぜひ一緒に楽しみませんか、というのが私からの提案となります。参加当初にいただいた資料も、今見ると少し深く捉えることができるようになったようにも思います。
飽きることなく続けることが一番の根っこになるのかもしれません。

寄稿:田村 彰浩(株式会社システムサポート 総務人事部)