2016年度JSHRM上期入会新規会員歓迎会を開催

JSHRM 常任役員 野村 和宏

新会員メンバーと当日出席役員による「興味関心テーマ」の意見交換。短時間でしたが意見は尽きなく。当日プログラム担当は野村さん(正面)

 去る10月14日(金)の夕刻、2016年度上期に新規入会いただいた皆さんを対象として歓迎会を開催しました。このイベントは協会として初めて実施するものでしたが、新規入会の個人会員46名、法人会員5社の代表者に広くご案内し、当日は8名の参加をいただきました。協会側からも常任役員、執行役員が複数出席し、新規会員の皆さんと親しく交流をさせていただきました。

 本イベントの主旨としては、いわば同期入会の皆さんのヨコのネットワーク構築の機会を設けようということ、それぞれの目的を持って入会された皆さんにJSHRMの活動内容の全体を理解いただこうということがありました。更には、今後JSHRMのいろいろな活動に主体的・積極的に参画していただきたいという思いもありました。

 最初に、藤岡常任役員からJSHRM設立の主旨や活動理念、現在に至る協会の沿革について紹介を行い、協会活動への賛同と参画を熱くお願いしました。
引き続いて、JSHRMの基盤活動となっている人材マネジメント講座群や年次コンファレンス、HRカフェ、すべての自主研究会の紹介、また社会提言のためのリサーチ・プロジェクト活動などについて星事務局長からの簡潔な紹介がありました。

 当日のメインは、JSHRM役員も加わってのグループ討議で、短時間でしたが新規会員の皆様が関心をお持ちの3つのテーマ(採用、人事育成、人事評価)に分かれて、各自の問題意識や疑問点などを議論し情報共有もしていただきました。現在は安倍政権の取り組みとして「働き方改革」に関わる課題がいくつも検討されており、人事・人材開発のフィールドは大きく変わろうとしている時期ということもあって、皆さんいろいろな意見をお持ちでした。

 情報交換は、その後の懇親会の場でも一層盛り上がり、協会役員、事務局と新規会員の皆さんとがお互い直接顔を合わせ、人を知るとても良い機会になったと思います。終了にあたり、これも今回新規作成となる「会員証」を皆さんにお配りしました。参加の皆さんからもこうした機会をより頻繁にとのリクエストをいただきました。同様の歓迎会は今後半期ごとに実施していく予定で、本年度下期分については2月下旬頃を予定しています。今回参加いただけなかった2016年度同期入会の皆さんには、是非こちらに参加いただきたく、改めてご案内を差し上げたいと思います。

 また、今回のご案内に伴って新規会員の皆さんには入会理由の他、現在興味をお持ちの人事領域やキーワードについてアンケートさせていただきました。会員同士のつながりづくりや協会としてのイベントの企画立案にとって貴重な情報となりますので、未回答の方には、再度協力をお願いさせていただきます。よろしくご協力ください。

新自主研究会スタート~第1回開催からの報告~

さる11月、新たな新研究会が発足。初回状況の様子を訊いてみた…

●れこると♪研究会~ケースシェアリング&判断軸つくり~

発起人代表/主宰者:中山 良世(日本農薬株式会社 人事部)

  1. 自己紹介
    名前と本日の退社時間について、あなた自身は現在の働き方に満足していますか?
  2. 定時に帰れるなら、生産性上がると思いますか?
    そもそも、「残業が必要な業務」とは何か
  3. 月1のノー残業デーに対して社員からクレームが。
    それはどんなクレーム?→ケース検討

女性3名の研究会立ち上げともあって?!皆さんからお菓子の差し入れをいただき、お菓子を食べながらアットホームな雰囲気で行われました。(参加者は緊張した顔立ちに…)

社員の能力を最大限活用する為、働き方改革は必要だと考えるが、目先の対応でなく、キャリアレインボーを踏まえた「ライフ」にも目を向けて社員をサポートしないと、社員の能力最大化もできない。働き方改革の内容が従業員の望む事と余りにもかけ離れていたら何の為の、誰の為の“改革”なのか分からなくなる。納得できる理由が必要。
などの意見が出ました。

開催テーマは、討議の中で気になったワードからみなさんで決めていきます。毎月第2金曜日開催を原則に、1月以降のテーマは「社員の働き方~自社に合う制度・取組を考える~」をベースに毎回個別テーマを調整して開催に臨みます。


●「人が育つ組織」研究会(略称「育つ研」)

発起人/主宰者:佐藤友三(株式会社ラーニングスクエア 代表取締役)

20代人事~50代人事コンサルタントまで多様な背景を持つメンバーが集結!自己紹介を兼ねて「人が育つとき?」の対話からスタート。

  • 制度への落とし込みと自由度確保のバランス
  • 「やりたいこと」が見つかる時
  • 「やりたくないこと」への向き合い方
  • 日本企業から「サムライ」消えてしまった??
  • 「一線を越える(崖から突き落とされる)体験」等々、多様な背景の方達で、多様な視点から、「人が育つ」、「人が育つ組織」について語り合いました。
  • 同じ問題意識を持つ同志とつながれた。
  • 自分・自社と異なる視点・思考に触れられた。
  • ここでの学びを職場に活かしたい

など、一人ひとりが学びと明日への活力を持ち帰る、広がりと深まりのひとときでした。

2回目以降は、「人が育つ組織」と言われる組織の見学と体験、人が育つ理論の研究なども予定しています。
 次回以降は第3 金曜日を基本に毎月開催していく予定です。みなさまのご参加をお待ちしております!

第2部 懇親会:全員参加の懇親会。次回予定を決めつつ互いの背景と経験から学ぶ。酒が進めば人が育つ??

【新自主研究会開催予定日】
●れこると:1月13日、2月10日(金)
●育つ研:1月21日、2月18日(金)
*参加希望者は事務局まで申し出ください。

渋谷三丁目1ー1 編集後記

  • 『新規会員の集い』では、JSHRMへの期待や知識吸収したい思いなどキラキラした希望に触れ、『コンファレンス』では、熟成した思考や探究心の深さが見えました。両方のイベントは、入会した方が協会を経るとプロになっていくというプロセスを見せており、協会自体もまた「人を育てる機関」の役目を担っているのかもしれないと思いました。(事務局:田中)
  • 「働き方改革」が政労使ともにキーワードの時代。過去にも視点は異なるが90年代、00年代、10年代と取り組んでいたが?
    実績としての定着感が無かった、ともとれる。改革実行へは過去を引きずらない仕組みづくり、ともいえよう。
    あらためて「個を活かす組織(≒企業体)」の命題へ、人事担当は将来を睨んで基盤形成に臨むこととなる。
    特集1 で取材対応いただいた名古屋大学大学院・江夏先生の「働きたい人が働きたい働き方で動く状況づくり」の一言が気になった…。協会活動の「働き方」も例年に増して今年の課題といえる。★


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