JSHRM会員の誌面交流の場として、会員の方から寄せられた自己紹介や日ごろ考えていること、問題・課題意識などをご紹介します。

ゲスト:第43期基礎講座修了者 辻 悦子 氏

会員のみなさまはじめまして。この度はこのような機会をいただきありがとうございます。
自己紹介と基礎講座受講で感じたことや今後の目標についてご紹介したいと思います。

【自己紹介】

私はメーカーで営業事務、企画事務を経験し約7年働いた後、結婚退職を機に転職し人材派遣会社で約24年間働きました。人材派遣会社では総務事務、人材マネジメント、内部統制等の業務を経験いたしました。人材マネジメントを行う際に、知識を持ってサポートがしたいと考え、キャリアカウンセラーの資格を取得し多くの方のキャリア相談を行いました。キャリア相談を通じ、やりがいをもって働くための支援や企業の経営者の悩みに対して何か出来ないかと考えるようになり、人材支援や組織開発に興味を持つようになりました。

【基礎講座を受講して感じたこと】

ナレッジ大系、ナレッジマップを見て、人事の仕事の幅広さにびっくりしました。ナレッジ大系やマップが体系的にわかりやすく見える化されていたので、人事の構造やどの理論が関連するのかが一目でわかり、人事経験がない私にとってわかりやすいものでした。また、大系図から小項目まで落とし込まれたナレッジディクショナリーは、領域ごとの項目で自己評価が出来るので、総合的にサービスを行うために、今の自分の出来ることやレベル、どの項目を勉強すべきかなどがわかりました。今後はナレッジディクショナリーをチェックし、レベルアップをしたいと考えています。

講座を受講する前に大変じゃないかと感じていたのは事前課題でしたが、現状把握やテーマ毎の課題に向き合う時間を持つことが出来たことは、私にとって有意義な時間になり、講座を受講するうえでも、グループディスカッションでも大変役に立ちました。

講座内容はどれも興味があり勉強になりましたが、特に印象に残っているものが2つあります。
1つは人事マネジメントの変遷を知ることが出来たことです。取り巻く環境により、企業の雇用が変化し、働く人の考え方の変化を知ることが出来、それに伴い人事制度が変化する必要があることを理解できました。
もう1つは、機能する人事評価です。納得する評価制度とはどういうものなのかと疑問に持っていたので、組織力を向上させる評価制度を考えるうえで、4W1Hで考えることの大切さと、制度を運用するためには人事が何でもやるのではなく、アシストすることが仕事だと関係性を学べたことは、支援を行う上で役に立つと思いました。

講座の進め方では、グループディスカッションの時間を多く設けていただきました。企業の制度や課題を聴くことが出来、お互いの話を聴く中で、自分自身でも気づかなかった課題が見えたり、課題解決のヒントをもらうことが出来ました。私は現場目線で立場が異なる視点で話をしていましたが、違った視点で話を聴くことの必要性を感じました。現場と人事、人事と経営者が対話をすることは大切であり、ヒントが見つかる可能性があると感じました。
講師の方々は、人事担当プロフェッショナルの方なので、経験や事例、人事哲学や人事に対する考え方を聴くことが出来たのは、貴重な経験でとても参考になりました。

【私の考える人材マネジメントとは】

芸能マネージャーのような存在だと思っています。アシストをし、スケジュールの管理だけをするのではなく、持っている能力を最大限に発揮させるための育成や機会を提供し、働く意欲を高めるようにサポートする、そんな存在が私の考える人材マネジメント像です。

【今後の目標】

企業側も働く側にとっても『いい会社になる』ための支援を行いたいと思っています。企業の困りごとを聴き、現場からの意見を吸い上げ、あらゆる視点を持って、寄り添った支援が出来るように今後も色々なイベントや勉強会に積極的に参加し、みなさまから気づきをもらいながら、経験を積んでいきたいと思っています。これを機会に声をかけていただければ幸いです。